きくらげのお話

あらげきくらげって何?

 
私たちが栽培しているのは「キクラゲ科キクラゲ属」の『アラゲキクラゲ』という種類のきのこです。

裏面に産毛のような毛が生えているので、「粗い毛」のある「キクラゲ」という名前で呼ばれています。
形が耳によく似ており、木に生える耳のようなきのこなので、漢字では「木耳」と書きます。
  
国内で流通しているキクラゲの9割程度は輸入品で、乾燥した状態で輸入されています。
 
近年、国産のきくらげ栽培が徐々に増えているため、以前よりスーパーの生鮮食品売り場や直売所などで、
『生』のきくらげを見かける機会が増えています。
 
ただ、まだまだ国産品は全体の1割程度ですので、稀少なきのこであると言えます。
『生/生鮮』のきくらげを味わえるのは、国産品が増えてきているからこそなので、
見かけられた際は、乾燥品に加えて、『生』のきくらげも是非お試しください。

  

 

きくらげの種類

 

きくらげにはいくつか種類があります。

1)キクラゲ科キクラゲ属  

  ① アラゲキクラゲ(Auricularia polytricha)

  ② キクラゲ(Auricularia auricula-judae)

 

2)シロキクラゲ科シロキクラゲ属 

  ③ シロキクラゲ(Tremella fuciformis)

  ④ ハナビラニカワダケ(Tremella foliacea

 

外食やスーパーの売り場できくらげを見かけすが、
黒色のきくらげは、①アラゲキクラゲ や ②キクラゲで、
白色のきくらげは、①アラゲキクラゲの白色体(白いきくらげ)や③シロキクラゲが多いのではないかと思います。

唐津ウェルネスファームでは、①アラゲキクラゲの黒色と白色の2種類のきのこを栽培しています。

   

 

『白いきくらげ』って何?

 

私たちは、黒色のあらげきくらげに加えて、『白い』いくらげを栽培しています。
 
黒色のキクラゲを栽培していると、稀に白色のきのこが発生することがあります。
発生率は数万分の1ともいわれており、普段の栽培ではほとんどみられません。
 
白色のあらげきくらげが、安定して発生するように種菌が作られ、その種菌を用いることで
「白いきくらげ」を栽培することができるようになります。

   

 

あらげきくらげの栄養価

 

あらげきくらげは低カロリーで、不溶性食物繊維を多く含みダイエットや便秘に効果的な食材です。
また、乾燥のあらげきくらげは、全食品で最もビタミンDを多く含む食品として知られています。
栄養価は白色も黒色も同じなので用途に合わせてお使いいただけます。

 

ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にするはたらきや、
花粉症などのアレルギー疾患を抑え、免疫力を強化するはたらきがあることが
最近の研究で明らかになっています。
 
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、ビタミンDを1日に8.5μg(成人男女)摂取することを目安として記載されています。
ビタミンDは、魚類やきのこに含まれており、その中でも含有量が多いとされているのが乾燥アラゲキクラゲです。
また、ビタミンDには、動物性のビタミンD₃(コレカルシフェロール)と植物性のビタミンD₂(エルゴカルシフェロール)があり、
あらげきくらげを食べることで、植物性のビタミンD₂ を美味しく摂取することができます。
   

  

白いきくらげとシロキクラゲは別物

 

白色のキクラゲには私たちが栽培する「アラゲキクラゲ」の他に「シロキクラゲ」という種類があります。

 白いきくらげは「キクラゲ属キクラゲ科」であるアラゲキクラゲの白色きのこです。
一方で、シロキクラゲは、「シロキクラゲ属シロキクラゲ科」のきのこなので、もともとのグループが異なります。

 
アラゲキクラゲは身が肉厚で食感がシャクシャク、歯ごたえがしっかりしていることが特徴です。
シロキクラゲは、全体にヒダがあり、花びらの様な形をしています。
こちらも中華料理などでよく使われています。

 
栄養価の違いとして、
シロキクラゲは、水溶性食物繊維を多く含み、
あらげきくらげは、不溶性食物繊維を多く含みます。

また、乾燥したあらげきくらげには、ビタミンDが豊富に含まれることで知られています。

 
 

きのこの種類

  

きのこには、「腐生性きのこ(腐朽菌)」と「菌根性きのこ(菌根菌)」という種類があります。
 

「腐朽菌」は、植物や動物等の有機物を分解して栄養素として吸収し、成長する菌類です。
「菌根菌」は、生きた動植物や他の菌類に寄生することで、宿主から養分を吸収する菌類です。


きのこの栽培方法は、大きく分けて「原木栽培」と「菌床栽培」があります。
 
「菌床栽培」は、ボトルや袋におがくずなどを入れて、それらを栄養分としてきのこを育てる栽培方法です。
きくらげは腐朽菌の仲間で、おがくずを栄養分にして分解・吸収することができるため、菌床栽培ができます。

 
私たちは、ブロック状の菌床を使用して栽培しています。
※菌床には九州産の広葉樹のチップを使用しています。

 

 

あらげきくらげの食べ方

 

サラダ・お惣菜・スイーツなどの具材としてお使いいただけます。
あらげきくらげは、きのこ独特の臭いや風味が少ないきのこなので、
いろいろな料理と相性がよく、もともとの料理の味付けのまま
きのこのおいしさを楽しんでいただけます。

また、他のきのこと比べて白いきくらげは乳白色なので、
見た目でもそれぞれの料理に調和しやすく、栄養価やシャクシャクした食感を
プラスすることができます。

白と黒、2種類ありますので用途に合わせてお使いください。

 

<乾燥きくらげの戻し方>

① 沸騰したお湯に入れ、30秒~1分程で火を止める。
② お好みの柔らかさになるまで置く。
③ 水で軽くもみ洗いをし、水気を切る。

 

きくらげレシピはこちら

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